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骨粗しょう症

骨粗しょう症は、骨の強度が低下して、骨折しやすくなる病気です。自覚症状が乏しいため、転倒して骨を折ったり、背中が丸まってきたりしてから初めて気づく方も少なくありません。当院では、骨密度を高精度に測定できるDXA(デキサ)法を用いた検査機器を導入しており、皆さんの健康寿命を延ばすためのサポートをしています。また、リハビリテーション科では理学療法士やセラピストが在籍し、骨を強くするための運動療法も丁寧にご案内します。同ビル内には臨床検査会社があるため、血液検査の結果も早期に確認することができ、スムーズな診療が可能です。骨の健康に不安を感じている方は、どうぞお気軽にご相談ください。

骨粗しょう症の症状について

骨粗しょう症は、初期段階ではほとんど自覚症状がありません。痛みを感じることなく骨がスカスカになっていくため、自分では気づかないうちに進行してしまうのがこの病気の怖いところです。多くの場合、骨折をして初めて診断を受けることになります。しかし、よく観察すると日常生活の中でいくつかサインが現れることがあります。

身長が低くなる・背中や腰が曲がる

以前に比べて身長が2センチ以上低くなったり、背中が丸まってきたりした場合は、骨粗しょう症の可能性があります。これは、背骨が自分の重みに耐えきれずに潰れてしまういつの間にか骨折(圧迫骨折)が原因であることが多いです。1箇所が潰れると次々に連鎖して骨折が起こることもあるため、注意が必要です。

腰痛や背中の痛み

重いものを持ったときや、立ち上がるときに背中や腰に鈍い痛みを感じることがあります。激しい痛みではなく、重だるいような感じが続くのが特徴です。これを単なる加齢による筋肉痛や腰痛と思い込んで放置してしまうと、症状が進行してしまいます。骨の強度が落ちているサインかもしれません。

骨折しやすくなる

通常であれば骨折しないような、ごくわずかな衝撃で骨を折ってしまうのが骨粗しょう症の代表的な症状です。特に以下のような部位の骨折が臨床現場では多く見られます。

  • 手首の骨(橈骨遠位端骨折・・転んだときに手をついて折れる)
  • 足の付け根の骨(大腿骨近位部骨折・・転倒した際に折れる)
  • 肩の付け根の骨(上腕骨近位端骨折・・転倒や衝突で折れる)
  • 背骨(胸腰椎移行部などの圧迫骨折・・重いものを持ったり、尻もちをついたりして折れる)

骨粗しょう症の原因について

骨は、常に新しい骨を作る「骨形成」と、古い骨を壊す「骨吸収」を繰り返して、強度を保っています。このバランスが崩れ、壊される骨の量が多くなると、骨密度が低下して骨粗しょう症になります。これにはいくつかの要因が重なり合っています。

加齢と女性ホルモンの減少

最も大きな原因の一つは加齢です。特に女性の場合、閉経を迎えると骨の代謝を助ける女性ホルモン(エストロゲン)が急激に減少します。これにより骨吸収が促進され、骨密度が急速に低下するため、女性は男性よりも骨粗しょう症になりやすい傾向があります。50代以降の方は定期的な検査が望ましいでしょう。

生活習慣の影響

日々の生活習慣も骨の健康に直結します。不規則な食事や偏った栄養摂取は、骨の材料となるカルシウムやビタミンD、ビタミンKの不足を招きます。また、運動不足は骨への刺激を減らし、骨を弱くする原因となります。喫煙や過度な飲酒も骨代謝に悪影響を及ぼすことがわかっています。

その他のリスク因子について

生活習慣以外にも、骨粗しょう症を引き起こす要素(リスク因子・・病気になる可能性を高める要素)がいくつか存在します。例えば、糖尿病や甲状腺疾患などの持病がある場合や、ステロイド薬を長期間服用している場合です。また、家族に大腿骨近位部骨折をした人がいる場合も、遺伝的な影響を考慮する必要があります。

骨粗しょう症の病気の種類について

骨粗しょう症は、大きく分けると「原発性骨粗しょう症」と「二次性骨粗しょう症」の2つの種類に分類されます。当院では三鷹市の皆さんの状況に合わせて、どのタイプに該当するかを正確に見極めるための検査を行っています。

原発性骨粗しょう症

特定の原因疾患がなく、加齢や閉経、生活習慣の乱れによって起こるタイプです。骨粗しょう症の約90パーセントがこのタイプに分類されます。特に女性の閉経後骨粗しょう症や、高齢の男女に見られる老人性骨粗しょう症が代表的です。

二次性骨粗しょう症

他の病気や、治療のために使用している薬の影響で骨密度が低下するタイプです。原因が明確であるため、その根本となる問題に対処することが重要です。主な原因には以下のようなものがあります。

  • 内分泌疾患(副甲状腺機能亢進症など)
  • 生活習慣病(糖尿病、慢性腎臓病など)
  • 膠原病(関節リウマチなど)
  • 薬物性(ステロイド薬の長期使用など)

骨粗しょう症の治療法について

私たちのクリニックでは、骨粗しょう症の治療を「骨折の予防」と位置づけています。治療の目的は、単に骨密度を上げることだけでなく、将来的に寝たきりの原因となる大きな骨折を防ぐことにあります。そのため、一人ひとりのライフスタイルに合わせた治療計画を立てていきます。

薬物療法

現在は多くの有効な治療薬が登場しています。患者さんの年齢や骨密度の数値、骨代謝の状態に合わせて、最適な薬剤を選択します。飲み薬だけでなく、自己注射やクリニックで行う点滴や注射など、選択肢は多岐にわたります。

  • 骨の破壊を抑える薬(ビスホスホネート製剤、SERM、抗ランクル抗体など)
  • 骨を作るのを助ける薬(テリパラチド、ロモソズマブなど)
  • 骨の材料を補う薬(活性型ビタミンD3製剤、カルシウム製剤、ビタミンK2製剤)

食事療法

骨を強くするためには、バランスの良い食事が欠かせません。カルシウム(乳製品、小魚、大豆製品など)、ビタミンD(鮭、きのこ類など)、ビタミンK(納豆、緑黄色野菜など)を積極的に摂取することを推奨しています。また、筋肉を維持するためのタンパク質摂取も、転倒予防の観点から非常に重要です。

運動療法とリハビリテーション

骨は、適度な衝撃や負荷を受けることで強くなる性質を持っています。当院では理学療法士が、骨を強くするための運動や、転倒しにくい体を作るためのバランス訓練を指導しています。無理のない範囲で続けられるウォーキングや、片脚立ち、スクワットなどの指導を個別に行っています。

骨密度検査(DXA法)について

当院では、骨粗しょう症の診断において最も信頼性が高いとされるDXA(デキサ)法を導入しています。これは、2種類の異なるエネルギーのX線を使い、腰の骨(腰椎)と足の付け根(大腿骨)の骨密度を直接測定する方法です。従来のレントゲンや超音波検査よりも高い精度で骨の状態を確認できます。

骨粗しょう症検査の料金の目安(保険診療)

※以下は3割負担の場合の目安です。初診料や他の検査費用が別途かかります。詳細な金額は診察時にご確認ください。

骨粗しょう症についてのよくある質問

Q1. 骨粗しょう症の検査は何歳から受けるべきですか?

A1. 女性の場合は、閉経を迎える50歳前後で一度検査を受けることをおすすめします。特に症状がなくても、自分の基準となる骨密度を知っておくことが将来の予防につながります。男性でも、70歳を過ぎたら定期的なチェックを受けるのが良いでしょう。

Q2. 骨密度が低いと言われましたが、薬はずっと飲まないといけませんか?

A2. 骨の代謝はゆっくり進むため、治療の効果が出るまでには時間がかかります。自己判断で薬を止めてしまうと、再び骨密度が低下して骨折のリスクが高まってしまいます。定期的な検査で改善を確認しながら、継続していくことが大切です。最近では、予後(その後の経過)が良好であれば、薬の種類を変えたり休薬期間を設けたりすることも検討できます。

Q3. 食事で牛乳をたくさん飲めば骨粗しょう症は治りますか?

A3. 牛乳はカルシウムの吸収率が高く良い食品ですが、それだけで骨粗しょう症が治るわけではありません。骨を作るにはビタミンDやタンパク質も必要ですし、薬物療法が必要な段階であれば食事だけでは不十分です。総合的なアプローチが必要です。

Q4. 運動が苦手なのですが、何をすればよいでしょうか?

A4. 激しい運動は必要ありません。まずは1日15分程度の散歩や、家の中で手すりを持って行う「片脚立ち」から始めてみましょう。当院では理学療法士が、お体の状態に合わせた安全な運動プログラムをご提案しますので、安心してご相談ください。

院長より

骨粗しょう症の治療において大切なのは、早期に発見し、根気強く治療を続けることです。しかし、現実は「痛みがないから」と治療を中断してしまったり、そもそも検査を受けたことがなかったりする方が多いのが現状です。当院では、患者さんが自分の骨の状態を正確に把握し、前向きに治療に取り組めるような環境を整えています。そのために、高度な骨密度測定装置であるDEXA法を導入しており、精度の高い診断が可能です。また、同ビル内に検査会社がある強みを活かし、骨の入れ替わりの状態を示す血液検査の結果も早急に確認できます。これにより、お一人おひとりに最適な薬剤を迅速に選択できるのが私たちの強みです。

初期の診断から、リハビリテーションまで、縦断的な医療を提供できることが当クリニックの誇りです。お買い物のついでや通勤の帰りなど、お気軽にお立ち寄りください。あなたの健康な未来を、私たちと一緒に守っていきましょう。

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