脊柱管狭窄症
脊柱管狭窄症は、背骨の中を通る神経の通り道である「脊柱管」が狭くなることで、神経が圧迫されて痛みやしびれを引き起こす病気です。加齢による変化が主な原因ですが、歩行困難などの症状が進むと日常生活に大きな支障をきたします。当院では16列CTや、骨の健康状態を正確に把握できるDEXA法を用いた骨密度測定装置を完備しており、患者さんの状態を多角的に評価することが可能です。初期の保存的な加療から、必要に応じた手術加療までを縦断的にサポートできる体制を整えています。
身体の痛みや歩きにくさを感じている方が、再び自分らしい生活を取り戻せるよう、医師による診察に加えて理学療法や物理療法、さらにはセラピストによる施術までを統合して提供します。まずは気軽にご相談ください。
脊柱管狭窄症の症状について
脊柱管狭窄症の最も特徴的な症状は、長い距離を続けて歩くことが難しくなる「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」です。しばらく歩くと足に痛みやしびれが生じますが、少し休んだり、前かがみの姿勢をとったりすると症状が和らぎ、再び歩けるようになるのが特徴です。これは、前かがみになることで狭まった脊柱管が一時的に広がり、神経への圧迫が緩和されるためです。
具体的な症状としては、以下のようなものが挙げられます。
- 腰の痛みや重だるさ
- お尻から太もも、ふくらはぎにかけての痛みやしびれ
- 足の裏のジリジリするような違和感
- 足に力が入らない、あるいはつまずきやすくなる感覚
- 尿が出にくい、あるいは漏れそうになるといった排尿障害(重症の場合)
症状は片足だけに現れることもあれば、両足に現れることもあります。初期段階では軽い腰痛として見過ごされがちですが、進行すると安静時にも痛みが出たり、足の感覚が鈍くなったりすることもあります。早めに適切な診断を受けることが、症状の悪化を防ぐ鍵となります。
脊柱管狭窄症の原因について
脊柱管狭窄症の主な原因は、加齢に伴う背骨の変形です。私たちの背骨は加齢とともに変化し、神経を保護している組織が徐々に厚くなったり、骨の形が変わったりします。これらの変化が重なることで、神経が通るトンネルである脊柱管が狭くなってしまいます。具体的には、以下のような変化が複合的に関わっています。
骨棘(こつきょく)の形成
加齢や負担によって背骨の端に「骨棘」と呼ばれるトゲのような骨の突起ができることがあります。これが脊柱管の内側に向かって突き出すことで、神経を直接圧迫する原因となります。
椎間板の変性
背骨の間でクッションの役割を果たしている椎間板が、年齢とともに水分を失い、潰れたり外側に飛び出したりすることがあります。これが神経を圧迫し、脊柱管のスペースを狭めます。
黄色靭帯(おうしょくじんたい)の肥厚
脊柱管の後方にある黄色靭帯という組織が、加齢とともに厚く硬くなることがあります。厚くなった靭帯が脊柱管を内側から圧迫することで、神経の通り道を狭めてしまいます。
背骨のズレ(すべり症)
背骨が前後にズレてしまう「腰椎すべり症」なども、脊柱管を狭める要因となります。背骨の整列が崩れることで、その中を通る神経が強く締め付けられる状態になります。
脊柱管狭窄症の病気の種類について
脊柱管狭窄症は、圧迫される神経の部位によっていくつかのタイプに分けられます。どのタイプかによって症状の現れ方が異なるため、診断において非常に重要なポイントとなります。
神経根型(しんけいこんがた)
脊髄から枝分かれした先の神経である「神経根」が圧迫されるタイプです。主に片側の足に痛みやしびれが現れることが多く、比較的症状の範囲が限定的であるのが特徴です。
馬尾型(ばびがた)
脊柱管の中を通る神経の束である「馬尾神経」が中心部で圧迫されるタイプです。両足のしびれや冷感、脱力感などが現れるほか、排尿や排便の障害を伴うことがあり、注意が必要です。
混合型(こんごうがた)
神経根型と馬尾型の両方の特徴を併せ持ったタイプです。非常に広い範囲に症状が出やすく、歩行障害も顕著に現れる傾向があります。当院では精密な検査を通じて、これらのタイプを詳細に見極めます。
脊柱管狭窄症の治療法について
当院では、患者さんの生活スタイルや症状の進行度に合わせて、保存療法から手術加療までを組み合わせた柔軟な治療を提案しています。無理に手術を勧めるのではなく、まずは身体への負担が少ない方法から検討していくのが基本方針です。
薬物療法と物理療法
痛みを和らげる消炎鎮痛剤や、血流を改善して神経の働きを助けるお薬を処方します。また、当院の物理療法機器を用いて腰回りの血行を促進し、筋肉の緊張をほぐすことで症状の緩和を図ります。
専門的なリハビリテーションと手技療法
理学療法士による運動器リハビリテーションを実施し、腰への負担を減らすための姿勢指導や筋力トレーニングを行います。また、当院には医師管理のもとで施術を行うセラピスト(柔道整復師・鍼灸師)も在籍しており、多角的なアプローチが可能です。
ブロック注射
痛みが強い場合には、神経の近くに局所麻酔剤や抗炎症剤を注入するブロック注射を行います。これにより、神経の炎症を抑え、一時的に痛みの悪循環を断ち切る効果が期待できます。
手術加療(桜町病院との連携)
保存療法で十分な改善が見られない場合や、筋力の低下、排尿障害などが現れている場合には、手術を検討します。
脊柱管狭窄症についてのよくある質問
Q1. 脊柱管狭窄症は自然に治ることはありますか?
A1. 加齢による骨や靭帯の変形が原因であるため、構造的な狭窄が自然に元の状態に戻ることは困難です。しかし、適切な治療やリハビリによって症状を落ち着かせ、日常生活に支障がない状態を維持することは十分に可能です。
Q2. 手術をしないと歩けなくなってしまいますか?
A2. 全ての患者さんに手術が必要なわけではありません。多くの場合は薬物療法やリハビリ、ブロック注射などの保存療法で症状をコントロールできます。ただし、排尿障害や顕著な筋力低下がある場合は、早期の手術が推奨されることがあります。
Q3. 三鷹駅の近くで通いやすいリハビリ施設はありますか?
A3. 当院は三鷹駅南口から徒歩3分の場所にあり、理学療法や物理療法を行う環境が整っています。お仕事帰りやお買い物ついでに立ち寄りやすい立地ですので、継続的なリハビリが必要な患者さんにも安心して通っていただけます。
Q4. 他のクリニックで脊柱管狭窄症と言われましたが、こちらでも相談できますか?
A4. はい、もちろんです。当院ではヘリカルCTなどの検査機器を備えており、改めて詳細な診断を行うことが可能です。現在の治療に不安がある方や、他の治療選択肢を知りたいという方もお気軽にご相談ください。
