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変形性膝関節症

変形性膝関節症は、膝のクッションである軟骨が少しずつすり減ることで、関節の中に炎症が起きたり、骨が変形したりする疾患です。階段の昇り降りがつらくなってきた、あるいは正座がしにくいといった日常の小さなサインが、この病気の始まりかもしれません。当院では特にこの疾患に対して様々な治療を行っているクリニックです。

当院の大きな特徴は、初期の保存療法から、再生医療注射、さらには手術加療までを縦断的に提供できる体制です。院長の田野倉は、近隣の桜町病院と密接に連携しており、もし手術が必要となった場合でも、院長自らが責任を持って執刀まで担当いたします。また、手術を避けたい方や従来の治療で効果が不十分な方には、再生医療注射といった新しい選択肢も提案可能です。同じビル内に臨床検査会社があるため、血液検査の結果も早期に確認でき、スムーズな診療を行える強みがあります。膝の痛みで大好きな散歩や旅行を諦めてしまう前に、まずは一度、私たちのクリニックへ相談に来てください。

変形性膝関節症の症状について

変形性膝関節症の症状は、時間をかけてゆっくりと進行していくのが特徴です。最初は「なんとなく違和感がある」程度ですが、放置すると歩行が困難になる場合もあります。私たちが診察でよくお聞きする代表的な症状を段階別にまとめました。

初期に見られる症状

病気の始まりの時期には、動き始めの痛みが典型的です。朝起きて布団から出るときや、椅子から立ち上がるときに膝が重く感じたり、痛みが出たりします。しかし、少し動いていると痛みが和らぐことが多いため、つい「使いすぎかな」と見過ごされてしまいがちです。この段階で適切な処置を始めることが、将来的な変形を防ぐ鍵となります。

中期に見られる症状

進行してくると、痛みがなかなか引かなくなります。具体的には、以下のような症状が目立つようになります。

  • 階段の昇り降り、特に「降りる」ときにつらい痛みが走る
  • 膝を完全に曲げ伸ばしすることが難しくなり、正座ができなくなる
  • 膝の中に水が溜まって腫れ、重だるい感じが続く
  • 歩いている途中に膝がガクッとなる、または引っかかる感じがする

この段階になると、炎症によって膝の周囲が熱を持ったり、腫れたりすることが頻繁に起こります。日常生活に明確な支障が出始める時期と言えるでしょう。

末期に見られる症状

末期になると、軟骨がほとんど消失し、骨と骨が直接ぶつかり合うようになります。安静にしていても痛みを感じる「自発痛」が現れたり、夜寝ているときにも膝が痛んで目が覚めたりすることがあります。外見からも膝がO脚のように変形しているのがわかり、歩く際も身体を揺らすような歩き方になってしまいます。このような状態でも、手術加療を含めて改善の道はありますので、希望を捨てないでください。

変形性膝関節症の原因について

なぜ膝の軟骨がすり減ってしまうのか、その原因は一つではありません。いくつかの要因が重なり合って膝への負担が増し、発症に至ります。ここでは主な原因について詳しく解説します。

加齢による組織の変化

最も大きな原因は加齢です。膝の軟骨は年齢を重ねるごとに弾力性を失い、摩耗しやすくなります。長年、体重を支え続けてきた関節の「経年変化」と言い換えることもできます。また、加齢に伴い関節を支える筋力が低下することで、関節内の安定性が損なわれ、特定の場所に負担が集中してしまうことも大きな要因です。

体重増加と肥満の影響

膝は歩行時に体重の約3倍、階段昇降時には約7倍の負荷がかかると言われています。わずか数キロの体重増加であっても、膝にとっては非常に大きな負担増となります。肥満は変形性膝関節症の直接的な原因になるだけでなく、進行を早める「痛みを引き起こす要因(リスク因子)」としても非常に重要です。

過去の外傷や骨折

若い頃に経験したスポーツでの怪我や、交通事故などによる骨折、半月板損傷、靭帯損傷なども原因となります。たとえその時は治ったと思っていても、年月を経て関節のバランスが崩れ、変形が進んでしまうケースがあります。当院では、患者さんのこれまでの怪我の履歴も詳しくお伺いし、痛みの背景を分析します。

性別と生活習慣

統計的に、変形性膝関節症は女性に多いことが分かっています。これには閉経後のホルモンバランスの変化や、筋力の差が関係していると考えられています。また、重い荷物を持つ仕事や、膝を深く曲げる動作が多い生活習慣も、関節の変形を促す要因となります。

変形性膝関節症の病気の種類について

変形性膝関節症は、原因の違いや進行度合いによっていくつかに分類されます。自分がどの状態にあるかを知ることは、治療方針を決める上でとても大切です。

原因による分類

大きく分けて「一次性」と「二次性」の2つの種類があります。

  • 一次性膝関節症-明らかな原因となる怪我がなく、加齢や肥満、生活習慣によって起こるもの。日本人の変形性膝関節症の多くがこのタイプです。
  • 二次性膝関節症-骨折や靭帯損傷、感染症、痛風、関節リウマチなどの明確な疾患や外傷が原因となって起こるもの。

当院ではリウマチ科も標榜しており、リウマチが原因である可能性も考慮しながら、慎重に鑑別診断を行っています。

進行度による分類(KL分類)

レントゲン画像をもとに、世界的に使われている指標である「ケルグレン・ローレンス分類(KL分類)」で4段階に分けられます。

  1. グレード1(疑い)-骨のトゲである「骨棘(こつきょく)」がわずかに見える程度。
  2. グレード2(初期)-骨棘がはっきり見え、関節の隙間がわずかに狭くなっている。
  3. グレード3(中期)-関節の隙間が明らかに狭くなり、骨の変形も進んでいる。
  4. グレード4(末期)-関節の隙間がほとんどなくなり、骨同士がぶつかっている。

当院では、この指標に加えてCTなどの画像検査を組み合わせ、より詳細な評価を行っています。

変形性膝関節症の治療法について

私たちのクリニックでは、まずは手術を行わない「保存加療」を徹底することから始めます。それでも改善が難しい場合に、再生医療や手術という選択肢を検討していきます。

運動療法とリハビリテーション

最も基本的で重要な治療です。膝を支える「大腿四頭筋」などの筋肉を鍛えることで、関節への負担を減らします。当院では理学療法士の指導のもと、正しいストレッチや筋力トレーニングを行う環境が整っています。また、自費診療になりますが、医師の管理下で柔道整復師や鍼灸師による施術も受けることができ、痛みの緩和をサポートします。

薬物療法と物理療法

炎症を抑えるための塗り薬や貼り薬、痛みが強い場合には内服薬を使用します。また、関節内にヒアルロン酸を注射し、動きを滑らかにする治療も一般的です。これに加えて、電気治療や温熱療法などの物理療法を組み合わせ、血流を改善して痛みを和らげます。

最新の保存加療(再生医療)

従来の治療で効果が出ない方に対して、私たちは再生医療注射を導入しています。

再生医療注射

患者さん自身の血液から抽出した成分を利用する治療法などがあります。組織の修復を促し、炎症を抑える効果が期待できます。入院の必要がなく、外来で受けられるのが大きなメリットです。

手術加療

保存加療を行っても日常生活に大きな支障がある場合は、手術を検討します。

  • 人工膝関節全置換術(TKA)-傷んだ関節全体を金属やポリエチレンに置き換える手術です。
  • 人工膝関節単顆置換術(UKA)-膝の内側など、傷んでいる部分だけを置き換える、身体への負担が少ない手術です。

これらの手術が必要な際は、当院が連携している桜町病院において、院長の田野倉が執刀を担当します。初期診断から手術、術後の管理まで一貫して同じ医師が担当することは、患者さんにとって大きな安心につながると考えています。

料金について

変形性膝関節症の治療において、保険診療の範囲内で行うものと、自費診療となるものがあります。、詳細はスタッフまでお尋ねください。

変形性膝関節症についてのよくある質問

Q1. 膝の痛みがあっても歩いたほうがいいのでしょうか?

A1. 適度な運動は必要ですが、痛みが強いときに無理をして歩くのは逆効果になる場合があります。まずは安静にして炎症を抑えることが先決です。痛みが落ち着いた段階で、膝に負担をかけない水中ウォーキングや、筋力トレーニングから始めることをおすすめします。

Q2. ヒアルロン酸注射はいつまで続ける必要がありますか?

A2. ヒアルロン酸は関節の潤滑油のような役割を果たしますが、その効果の感じ方は人それぞれです。痛みが改善し、ご自身の筋力で関節を支えられるようになれば回数を減らすことも可能です。逆に、長く続けても効果が見られない場合は、再生医療や手術など次のステップを検討するタイミングかもしれません。

Q3. 手術は高齢でも受けられますか?

A3. はい、多くの方が80代以上でも手術を受けておられます。年齢だけで判断するのではなく、全身状態(心臓や肺の機能など)を確認した上で判断します。手術によって痛みが取れ、再び自分の足で歩けるようになることは、認知症の予防や健康寿命を延ばすことにもつながります。

Q4. 再生医療注射は誰でも受けられますか?

A4. 多くの患者さんが対象となりますが、膝の状態によっては手術の方がより高い効果を期待できる場合もあります。レントゲンやCT、血液検査の結果をもとに、その方に最適な治療法を医師がご提案します。

院長より

変形性膝関節症は、一度発症すると自然に治ることは難しい疾患です。しかし、適切な治療とケアを組み合わせることで、進行を遅らせ、痛みのない快適な生活を取り戻すことは十分に可能です。私たちは三鷹駅南口からすぐというアクセスの良さを活かし、地域の皆さんが「膝の違和感」を感じたときに、すぐ立ち寄れるような場所でありたいと願っています。

私たちの強みは、何といっても「診断から手術まで責任を持って寄り添えること」です。多くのクリニックでは、手術が必要になると別の病院へ紹介して終わりになってしまいますが、当院では私、田野倉が桜町病院で自らメスを握ります。患者さんにとっては、普段通っているクリニックの主治医が手術も担当するということが、どれほどの安心感につながるかを私たちは熟知しています。もちろん、手術は最後の手段です。その前にできるあらゆる保存療法を、最新の知見を含めて提供することをお約束します。

膝の痛みは、単なる「関節の痛み」にとどまりません。外出が億劫になり、ご友人との交流が減り、心まで塞ぎ込んでしまうことがあります。私たちは医療を通じて、皆さんの「歩く喜び」を支えたいと考えています。DEXA法による骨密度検査や、高精度のCT、そして理学療法士や柔道整復師、鍼灸師といった専門スタッフの力を結集し、あなたの膝の健康を守ります。少しでも不安を感じたら、迷わず当院を受診されてください。

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