リウマチ科
関節リウマチは早期発見と適切なコントロールが非常に重要な疾患ですが、当院では同ビル内に臨床検査会社があるため、血液検査などの結果を迅速に確認できる環境が整っています。また、高精度な骨密度測定装置であるDEXA法や16列CTなどの設備を活用し、関節の状態や骨の健康度を多角的に把握した上で、一人ひとりに合わせた治療方針をご提案します。整形外科医としての知見を活かし、内科的なアプローチだけでなく、リハビリテーションや必要に応じた手術までを一貫してご提案できます。
リウマチ科で診る症状
関節リウマチは、主に免疫の異常によって自分自身の体を攻撃してしまうことで起こる、関節や全身の不調を専門的に扱います。多くの患者さんが最初に感じるのは、手足の指などの小さな関節に現れる違和感です。ここでは、私たちが日々の診療でよくお伺いする代表的な症状について解説します。
朝のこわばり
関節リウマチの初期症状として非常に有名なのが、朝起きた時に手が握りにくい、指が動かしにくいといった感覚です。これをリウマチの分野では「朝のこわばり」と呼びます。多くの場合、起きてから30分から1時間ほど体を動かしているうちに徐々に改善していくのが特徴です。朝の家事がしにくいと感じる場合は注意が必要です。
関節の腫れと痛み
関節の内部にある滑膜という組織が炎症を起こすことで、関節が腫れて熱を持ったり、痛みが生じたりします。関節リウマチによる関節痛には以下のような特徴があります。
- 左右対称に症状が現れることが多い(右指が痛ければ左指も痛むなど)
- 複数の関節が同時に痛む
- 腫れている場所を触ると柔らかく、ぶよぶよしている
- 安静にしていても痛みが続く場合がある
全身の倦怠感や微熱
関節リウマチは関節だけの病気ではなく、全身に炎症が及ぶことがあるため、疲れやすさや微熱、食欲不振といった全身症状を伴うことがあります。風邪のような症状が長引いていると感じて受診された結果、関節リウマチが見つかるケースも少なくありません。全身の不調が関節の違和感と重なる場合は、早めの受診をお勧めします。
リウマチ科で診る病気
リウマチ科が対象とする疾患は多岐にわたりますが、代表的なものは関節に炎症を起こす病気です。当院では三鷹周辺の皆さんの健康を守るため、これら多くの疾患に対して、血液検査や画像診断を駆使した診療を行っています。
関節リウマチ
本来は外敵から体を守るはずの免疫システムが、誤って自分の関節を攻撃してしまう自己免疫疾患の代表例です。放置すると関節の破壊が進み、日常生活に支障をきたす恐れがありますが、現在は適切な薬物療法によって、症状が落ち着いて安定した状態である寛解を目指すことが可能になっています。早期の治療開始が、その後の生活の質を大きく左右します。
リウマチ性多発筋痛症
50歳以上、特に高齢の方に多く見られる疾患で、肩や腰、太ももなどの大きな筋肉の周囲に強い痛みやこわばりが現れます。関節リウマチとは異なりますが、炎症反応が非常に高く出るのが特徴です。ステロイド治療が非常によく効く病気としても知られており、適切な診断によって劇的に症状が改善するケースが多く見られます。
痛風・偽痛風
これらは「結晶誘発性関節炎」と呼ばれるグループに属します。痛風は尿酸の結晶が、偽痛風はピロリン酸カルシウムの結晶が関節内に溜まり、急激な炎症を引き起こします。特に偽痛風は膝関節に多く見られ、急に膝が腫れて歩けなくなることがあります。当院では16列CTなどを用いて、他の疾患との見分けを慎重に行います。
脊椎関節炎
脊椎(背骨)や骨盤の関節を中心に炎症が起こる病気で、強直性脊椎炎などが含まれます。若い世代に発症することが多く、長引く腰痛や背中の痛みが主な症状です。一般的な腰痛だと思って放置されがちですが、リウマチ科的な視点でのアプローチが必要です。長引く背部痛がある場合は、一度ご相談ください。
リウマチ科に関する検査と治療
精度の高い画像診断
関節内部の炎症や骨の破壊の有無を確認するために、レントゲン検査に加えて、より詳細な情報を得られる機器を導入しています。16列CTやヘリカルCTを用いることで、通常のレントゲンでは判別しにくい微細な病変も捉えることができます。また、骨密度を測定する際には、信頼性の高いDXA法を採用し、リウマチに伴いやすい骨粗鬆症の評価も同時に行います。
迅速な血液検査
当院が入るビル内には臨床検査会社があるため、採取した血液サンプルの検査を非常にスムーズに行うことができます。リウマチの診断に不可欠なRF(リウマチ因子)や抗CCP抗体、炎症の強さを示すCRPなどの数値を早期に確認することで、診断までの時間を短縮し、速やかに治療へと移行できる体制を構築しています。
進歩した薬物療法
リウマチ治療の柱は薬物療法です。現在は、炎症を抑えるだけでなく、関節破壊の進行を食い止めることができるお薬が普及しています。患者さんの年齢や合併症、ライフスタイルに合わせて、抗リウマチ薬(DMARDs)などを適切に組み合わせて処方します。副作用の管理も慎重に行いながら進めていきます。
リウマチ科についてのよくある質問
Q1.リウマチは遺伝する病気ですか?
A1.特定の遺伝子だけで決まるわけではなく、遺伝的な体質に環境要因(喫煙、歯周病、ストレスなど)が重なって発症すると考えられています。ご家族にリウマチの方がいる場合、必ずしも発症するわけではありませんが、気になる症状があれば早めに受診されることをお勧めします。
Q2.関節が痛いときは冷やしたほうが良いですか?
A2.急激に赤く腫れて熱を持っている場合は、一時的に冷やすことで痛みが和らぐことがあります。しかし、リウマチの「こわばり」に対しては、お風呂などで温めて血行を良くするほうが楽になるケースが多いです。症状の種類によって異なるため、診察時に適切なセルフケアをお伝えします。
Q3.リウマチの薬は一生飲み続けなければなりませんか?
A3.全ての患者さんが一生飲み続けるわけではありません。早期に治療を開始し、症状が完全に落ち着いた状態(寛解)を長く維持できれば、段階的に薬を減らしたり、中止したりできる可能性もあります。自己判断で薬を止めると再燃のリスクがあるため、医師と相談しながら計画的に進めることが大切です。
Q4.リウマチでも運動はしても大丈夫ですか?
A4.はい、むしろ適度な運動は関節の機能を維持するために重要です。ただし、炎症が強く痛みが激しい時期は安静が必要です。当院では理学療法士などの専門スタッフが、一人ひとりの関節の状態に合わせた適切な運動指導やリハビリテーションを提供しています。
当院のリウマチ科診療について
リウマチという病気は、かつては関節の変形を待つしかない時代もありましたが、現在は医療の進歩により、発症前と変わらない生活を送ることが現実的な目標となっています。私たちの役割は、その目標に向けて患者さんと共に歩む伴走者であることです。
当院の大きな強みの一つは、三鷹の地域医療を支える桜町病院と密接な連携体制を築いていることです。初期の診断から日々の内科的な管理、リハビリテーションといった「保存的な治療」はもちろんのこと、もし病状が進行して関節の破壊が進んでしまった場合には、私が責任を持って執刀いたします。股関節や膝関節の人工関節手術などの外科的な治療までを縦断的に担当できる体制は、患者さんにとっての大きな安心感に繋がると信じています。
リウマチの治療は長く続くことがありますが、通院が負担にならないよう、三鷹駅から徒歩3分という利便性の高い場所で、リラックスして受診いただける環境を整えてお待ちしています。関節の痛みや違和感がある方は、お気軽に当院を受診してください。
