テニス肘
テニス肘は、正式名称を「上腕骨外側上顆炎」と呼び、肘の外側にある骨の出っ張り付近に痛みが生じる疾患です。テニス愛好家に多く見られることからこの名前がつきましたが、実際にはテニスをしていない方でも、仕事での手作業や家事による負担が原因で発症することが少なくありません。東京都三鷹市下連雀にあるサウスポイント整形外科クリニックでは、三鷹駅南口から徒歩3分という通いやすい立地で、多くのテニス肘に悩む患者さんの診療を行っています。
当院では、ヘリカルCTや高精度な骨密度測定装置(DEXA法)などの充実した検査環境を整え、痛みの原因を詳細に確認することが可能です。また、一般的な保存療法のみならず、筋腱付着部炎に対するプロロセラピーや再生医療注射など、幅広い選択肢を導入して患者さん一人ひとりに合わせた治療をご提案しています。同ビル内に臨床検査会社があるため、必要に応じた血液検査の結果も早期に確認でき、迅速な診断と治療開始に繋げられることが私たちの強みです。肘の痛みで日常生活に不自由を感じている方は、ぜひ一度当院へご相談ください。
テニス肘の症状について
テニス肘の主な症状は、肘の外側にある「上腕骨外側上顆」と呼ばれる骨の出っ張り周辺に生じる痛みです。多くの場合、安静にしているときには痛みを感じませんが、特定の動作をしたときに鋭い痛みが走るのが特徴です。私たちは日々の診療の中で、患者さんが以下のような場面で痛みを訴えられるケースを多く経験しています。
- 物をつかんで持ち上げる動作
- タオルや雑巾を絞る動作
- ドアノブを回す、または鍵を開ける動作
- ペットボトルのキャップを開ける動作
- キーボード操作やマウスのクリックなど、デスクワークでの指の動き
症状が進行すると、痛みによって握力が低下したり、重い物を持てなくなったりするなど、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。また、痛みが出る場所が肘の外側から前腕(手首までの間)にかけて広がることもあります。初期の段階では違和感程度であっても、放置すると慢性化しやすいため、早めの対処が重要です。三鷹駅周辺にお住まいの方や通勤されている方で、肘に少しでも違和感があれば、我慢せずに専門的なチェックを受けることをお勧めします。
テニス肘の原因について
テニス肘の直接的な原因は、手首を伸ばす働きをする筋肉(短橈側手根伸筋)の付け根である腱の部分が、過度な負担によって傷つくことにあります。年齢とともに腱の柔軟性が低下することも影響しており、40代から50代の方に多く発症する傾向があります。主な原因を整理すると以下のようになります。
筋肉の使いすぎ(オーバーユース)
最も一般的な原因は、手首や指を酷使することです。テニスのバックハンドショットだけでなく、重い荷物を運ぶ仕事、長時間のパソコン操作、包丁を頻繁に使う調理作業などが負担となります。小さな負担であっても、毎日繰り返されることで腱に微細な断裂が生じ、それが炎症へと繋がります。
加齢による腱の変性
年齢を重ねると、全身の組織と同じように、肘の腱も少しずつ脆くなっていきます。若い頃と同じ感覚で動かしていても、筋肉の付け根にかかるストレスを組織が支えきれなくなることがあります。これが、特に中高年の方にテニス肘が多発する理由の一つです。
環境や道具の影響
スポーツをされている方の場合は、ラケットのグリップサイズが合っていなかったり、ガットのテンションが強すぎたりすることも原因になります。また、仕事においては作業台の高さや道具の持ち方といった「環境」が肘への負担を増大させているケースも散見されます。当院では、単に痛みを取るだけでなく、生活習慣の中に潜む原因についても一緒に考えるようにしています。
テニス肘の病気の種類について
肘の痛みには、テニス肘以外にもいくつかの種類があり、それぞれ原因となる筋肉や痛みの出る場所が異なります。正確な診断を行うことが、適切な治療への第一歩となります。
上腕骨外側上顆炎(いわゆるテニス肘)
肘の「外側」にある筋肉の付着部が痛むタイプです。手首を上(手の甲側)に反らす動きで痛みが誘発されます。日常生活で最も頻繁に見られる肘の痛みです。
上腕骨内側上顆炎(いわゆるゴルフ肘)
肘の「内側」にある筋肉の付着部が痛むタイプです。手首を下(手のひら側)に曲げる動きや、前腕を内側にひねる動きで痛みが出ます。ゴルフだけでなく、野球の投球動作などでも起こります。
肘部管症候群
肘の内側を通る神経(尺骨神経)が圧迫される疾患です。痛みだけでなく、薬指や小指にしびれが出たり、手の筋肉が痩せてきたりするのが特徴です。テニス肘とは治療アプローチが大きく異なります。
変形性肘関節症
長年の酷使や骨折などの外傷によって、関節の軟骨がすり減ったり、骨のトゲ(骨棘)ができたりする疾患です。肘の曲げ伸ばしが制限されることが多く、CT検査などで詳しく骨の状態を調べる必要があります。
テニス肘の治療法について
サウスポイント整形外科クリニックでは、まず痛みを抑えること、そして再発を防ぐための体作りを行うことを両立させた治療を行っています。私たちは、初期診療からリハビリテーション、さらに高度な保存療法まで縦断的に対応できる体制を整えています。
安静とライフスタイルの修正
治療の基本は、炎症が起きている部位を休ませることです。しかし、仕事を完全に休むことは難しいため、当院では「肘への負担を減らす動作」の指導を行っています。手首の使い方を少し工夫するだけでも、腱へのストレスを軽減することが可能です。
薬物療法と装具療法
痛みや炎症を抑えるために、消炎鎮痛剤の飲み薬や湿布、塗り薬を使用します。また、テニス肘専用のバンド(エルボーバンド)を装着することで、筋肉の付け根にかかる力を分散させ、痛みを和らげる方法も効果的です。
物理療法とリハビリテーション
理学療法や物理療法を行う環境が整っている当院では、レーザー治療や超音波治療器を用いて組織の修復を促します。また、当院には柔道整復師や鍼灸師といったセラピストが在籍しており、医師の管理のもとで硬くなった筋肉をほぐしたり、ストレッチを行ったりする施術も可能です。三鷹駅近くでじっくりとリハビリに取り組みたい方に対応しています。
注射療法(プロロセラピー・再生医療)
通常の治療で改善が見られない慢性的な痛みに対しては、筋腱付着部炎に対するプロロセラピーや、膝などでも導入している再生医療注射といった選択肢をご提案しています。これらは傷んだ組織の修復を促すことを目指す新しい治療法です。特にプロロセラピーは、高濃度のブドウ糖液などを注射することで、あえて一時的な刺激を与えて組織の自然治癒力を高める手法です。
テニス肘についてのよくある質問
Q1. テニスをしていないのにテニス肘と言われました。なぜですか?
A1. テニス肘はあくまで俗称であり、正式には「上腕骨外側上顆炎」という病気です。手首をよく使う動作であれば、家事やデスクワーク、日曜大工などでも同様のメカニズムで発症します。実際、当院を受診される患者さんの多くはテニスをされていない方々です。
Q2. どのくらいで治りますか?
A2. 症状の程度や生活環境にもよりますが、適切な安静と加療を行えば、数週間から数ヶ月で改善することが多いです。ただし、負担がかかる動作を続けてしまうと、数年にわたって痛みが長引く「慢性化」の状態になることもあるため、早期の治療開始が大切です。
Q3. 手術が必要になることはありますか?
A3. ほとんどのケースは保存療法(注射、リハビリ、装具など)で改善しますが、稀に半年以上治療を続けても強い痛みが残り、日常生活が著しく制限される場合には手術を検討することがあります。
Q4. ストレッチは痛くてもやったほうがいいですか?
A4. 鋭い痛みがある急性期に無理なストレッチをすると、かえって微細断裂を広げてしまう恐れがあります。痛みの程度に合わせて、適切なタイミングと方法でストレッチを行う必要がありますので、ぜひ当院の理学療法士やセラピストの指導を受けてください。
院長より
肘の痛みは、命に関わる病気ではありません。しかし、ペンを持つのも辛い、子供を抱っこするのが怖い、といった悩みは、皆さんの生活の質を大きく下げてしまいます。私たちサウスポイント整形外科クリニックは、そうした「日常の困りごと」を気軽に相談できる場所でありたいと考えています。当院の強みは、単に薬を出すだけでなく、リハビリテーションや物理療法を行う環境が整っており、プロロセラピーなどの新しい選択肢を取り入れて多角的な視点から治療アプローチができる点です。
